国吉 康雄
岡山県立工業学校染色科を2年で中退後、明治40年単身アメリカに渡り働きながらロサンゼルス美術学校で学ぶ。1910年にはニューヨーク
に移り1914年よりインディペンデント美術学校、次いでアートスチューデントリーグで学び、その間、1917年に発足したばかりの独立美術
協会展(アメリカ)に初出品、1922年にはニューヨークダニエル画廊にて初個展開催以降、同画廊にて毎年個展を開催し、29年にはニューヨ
ーク美術館主宰の19人のアメリカ洋画家展の一人に選出され本格的にアメリカ画壇に進出を果たし、1931年第30回カーネギー国際絵画展佳
作賞を受賞、日本でも二科会会員に推挙される。以来、1939年ゴールデンゲイト国際展最高賞、44年カーネギー最高賞など1930年以降はア
メリカ画壇にて不動の地位を確立、そのほか母校リーグを中心に複数の美術学校の教授に就任するなど後進の指導にあたる傍ら、AEA(美術
家組合)初代会長として、アーティストの地位の向上のためにも尽力。風景、動物、静物、女性像などをモチーフに象徴的に描写、国吉の描
法が近代アメリカ象徴画において基盤となるほどの影響を与えた。生涯ほぼアメリカに居住していたが、1931年に父の病気のため4ヶ月ほど
一時帰国しこの間に東京と大阪で個展を開催していたがこれが最後の帰国と日本国内個展となる。
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「先を考える」
終戦の年の作品であるからに、深く行く末を思案している風情であるととらえられる。
「自画像」
アート・ステューデンツ・リーグ在学中の自画像
「牛と小さなジョー」
ニューヨークでデビューした当時の作品
独特な感性で世界観を確立させている
「寡婦」
カゼインを使って描いた作品
複雑な心境をよく表している
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引用:富山秀男『日本の名画 国吉康雄』(講談社、昭和49年6月20日)
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