林 重義
初め、京都絵画専門学校で画技を修得するも中退し関西美術院に入学、鹿子木孟郎の指導を受ける。1923年に二科展に初入選
を果たし1925年には二科賞を受賞する。また、1928年から1930年の二年間フランスに外遊し1930年の二科展にその滞仏作を出
品して賞賛されるがその後、二科会を脱会。同年11月、里見勝蔵、児島善三郎、林武、川口軌外ら有志14名で独立美術協会を立
ち上げ以降同会に出品を続けるも1937年に脱会、さらに二年後の1939年に伊藤廉、曽宮一念らと霜林会を結成。早逝の為作品は
多くはないが、作風は若年期には絵の具を重厚に使った油絵の風景画などを残し、壮年期~晩年期にかけて油絵~水彩~写実と
描法の変化が見てとれるので、時代考証の参考のひとつのデータといってよい。
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