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1809年（文化６年）生まれ。姓は清原、字は士済、通称は徳次郎。父は藩の鉄砲方で幸次郎。幼名は伸美。はじめ輝美と号し、のちに
定輝と改め、さらに貫魚と改号した。別号に是姓斎、寄生軒などがある。初め藩の絵師住吉派の渡辺広輝に学び、広輝の紹介で江戸に
出て幕府の御用絵師、住吉広定に入門した。藩の鉄砲方をしながら画の修業をし、弘化元年には藩の御用絵師として登用され、王朝文
化に取材した作品を描いた。明治４年の廃藩置県で暇をもらい、翌年、６４歳で隠居し、旧城下の富田に住んでいたが、明治１４年か
らは大阪に住んだ。明治１７年の第２回内国絵画共進会に、「宇治川先登図」と「龍門」を出品し、金賞を受賞。宮帝室技芸員制度が
はじまり、第一回の帝室技芸員に選ばれた。明治２５年、８４歳で死去した。
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