福田 平八郎

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1892年大分市に長男として生まれた。平八郎は中学校に在学中、近所の外国人宣教師の所へ英語を習っていたことからアメリカへでも行こうかと考え

ていた。中学校3年生への進級に失敗し京都の絵画専門学校別科入学する。土田麦僊や小野竹喬も画家の塾で学びながらこの別科に籍を置いた人である。

翌年京都市立美術工芸学校に入学しなおし、大正4年同校卒業とともに京都市立絵画専門学校に入学、絵専在学中文展に出品したが落選。専門家の世界

の難しさを知った。土田麦僊、小野竹喬らによって国画創作協会が結成され、これに刺激を受けた。美術史を担当していた中井宗太郎教論から「自然に

直面して土田麦僊の如く主観的に進むか、榊原紫峰のように客観的に進みかであるが、君は客観的に見つめてゆく方がよい」と助言を受けその言葉を羅

針盤とした。文展が改組、改称され帝展となり、その第1回に『雪』を出品し初入選を果たした。第3回展では『鯉』を出し特選となり宮内省買い上げの

栄にも浴したことから一躍大画家となる。1924年母校絵画専門学校の助教授として迎えられ後輩の指導にあたる。1930年六潮凱に加入した。昭和22年帝

国芸術院会員となり、同36年には文化勲章を受章。

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