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1884年岡山県に生を受ける。数多くの美人画を残しており、目が大きく夢みるように憂愁をたたえた美人画は「夢二式美人」と呼ばれた。
大正ロマンを代表する画家で、「大正の浮世絵師」などと呼ばれたこともある。1902年家出して上京し早稲田実業学校に入る。卒業後、
同校専攻科に進み、荒畑寒村らと交友、また白馬(はくば)会洋画研究所に通う。荒畑寒村の紹介で平民社発行の『直言』にコマ絵が掲載
される。これは最初に印刷に附された夢二の絵であった。この後、『光』、日刊『平民新聞』に風刺的コマ絵や川柳を掲載し、社会主義者
らとの親交も深めた。同年6月、『中学世界』に『筒井筒』が第一賞入選。このとき初めて夢二と名乗る。藤島武二のモダンな装飾性と
鏑木清方の美人画から影響を受けた夢二の美人画は、挿絵ばかりではなく絵葉書、封筒、半えりのデザインにもされた。『夢二画集』や
詩集『どんたく』などの詩、画集、詩画集などが出版された。
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