【ペルシャ古陶】青釉黒彩唐草文把手付水差【中山公男鑑定】

【ペルシャ古陶】青釉黒彩唐草文把手付水差【中山公男鑑定】

皆さん、こんにちは！今日も空は雲が多いですが、気温はグッと上がりましたね！本日は春先用の薄手のジャケットを今シーズン初出しして、世田谷代田の店舗内では半袖で過ごしています。ここで出会った方々が、ふらりと挨拶に顔を出しに来てくださったりと、素敵な１日の始まりです。

さて、そんな清々しい本日も、最近買い取らせていただいた素敵な作品の中からこちらの【ペルシャ古陶】青釉黒彩唐草文把手付水差【中山公男鑑定】を皆さんにご紹介させていただきたいと思います！

高さ 13.5cm  直径 14.5cm という実寸よりも大きく感じる程、迫力満点な一品です。ターコイズブルーとライトグリーンの間のような「ペルシャブルー」と呼ばれる青釉の絶妙な色が大変鮮やかで、本当に美しいです。そして、黒彩で描かれた唐草文様が見事なコントラストを生み出し、とても映える一品です。角度を変えて見てみましょう！

この作品は、全体的にどこから見ても均等なデザインが特徴ですね。色味同様に目に付くポイントとしては、やはりこの形状ではないでしょうか。ゴージャスなフォルムが、より一層作品のデザインを強調して圧倒的存在感を放っています。把手もしっかり太くてチャーミングです。

上部が少々グラデーションになっているのが、狙ったものなのか時間の経過で出来たものなのか分かりませんが、いずれにしてもとても味わい深いです。次に作品の真上から見ていきましょう！

水差の口は大きな円の形をしています！内側も外側と同様に青々としたグラデーションが顔を覗かせています。さぁ、胴体全体をもっとアップで見ていきましょう！

より近くで見ると、作品の光沢感が伝わるかと思います。そして、全体が青に包まれているかと思いきや、まるで青い絵の具が上部から美しく垂れているかのようなデザイン。芸術的センスを感じます。陶器の色とも実に合っていて、手作りの温かさを感じますよね。土色って、どうしてこんなに安心するのでしょうか。

それでは、まだまだ底部も見ていきましょう！

底部も陶器の土色をしているので、斜め下から眺めるとまた作品の印象が変わりますね！唐草文様がシンメトリーデザインなのに対して、先程お伝えした通り、この青の色味が自然と垂れて出来た不規則によって、立体感や臨場感があります。垂れるその形状にも丸みがあって、可愛らしい印象です。

表題にも記載させていただきました通り、こちらの作品は日本美術協会顧問や筑波大学教授を務められた、有名物故西洋美術史家・美術評論家の「中山公男」氏の鑑定書付きとなっております。

桐誂え箱も付いていますよ！

いかがでしたでしょうか。今回は、12世紀のイラン・グルガンで焼成されたという、イスラム古陶の一品【青釉黒彩唐草文把手付水差】をご紹介させていただきました。

制作時期が約800年も前とは到底思えない程、現代においても廃れることなく、その洗練された優美なデザインと輝きを求め、沢山の人々に愛され続けている絶品です。

是非、その目で直接ご覧いただき、お手に取って感動を体感していただきたいです！イスラム・ペルシャの芸術の虜になること間違いなしです！

ご興味を持ってくださった方は、お気軽にお問い合わせください♩

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