【古伊万里】芙蓉手 染付草花文大皿 井垣春雄鑑定書・桐箱付【江戸時代】
買取した品 | 【古伊万里】芙蓉手 染付草花文大皿 井垣春雄鑑定書・桐箱付【江戸時代】 |
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買取した品の種類 | |
買取した住所 | 東京都三鷹市 |
買取した日 | 2022年3月22日 |
皆さん、こんにちは!本日も素敵なお客様に多数お越しいただき、沢山の食器をご購入いただきました!買取り査定依頼も日に日に増えております。ありがとうございます!出張査定も行っておりますので、遺品整理などで店舗に持ち込むのが困難な場合には、遠慮なくお申し付けください。
さて、今回もまた素晴らしい作品を買い取らせていただいた中から、こちらの【古伊万里】芙蓉手 染付草花文大皿【井垣春雄鑑定書・桐箱付】を皆さんにご紹介させていただきます!
見てください!この青々とした立派な大皿!青花磁器って、本当に美しいですよね!
そもそも芙蓉とは「蓮」のことです。そして、芙蓉手とは、中国明代万暦年間(1573~1620)頃、景徳鎮民窯で作られた染付磁器の文様様式のことを言います。見込中央に大きく円窓を設けて、その周囲を区切る文様構成が、まさに大輪の芙蓉の花を連想させるということから、日本では「芙蓉手」と呼ぶようになったそうですよ。国内では磁器の里である有田焼が圧倒的に多いんだとか。
近くで見ると、より一層文様の美しさが分かりますよね!青と言っても、所々少しグラデーションがかっているので、光沢感と共にとても立体感があります。全体的にモチーフが丸みを帯びていて、皿の高級感がありながらも柔らかく優しいイメージです。
横からのシルエットは、こんな感じです!直径約36㎝ 高さ約6.7㎝ というだけあって、真上から見るよりも意外と高さと深さがありますね。手作りの温もりを感じる形状に思わずほっこりします!
皿の底部裏側はこんな感じです。青々とした表面とは打って変わって、オフホワイトの陶磁の温かさを感じます。大皿の主役の蓮の花を縁の下で引き立たせるような、シンプルなデザイン。無地なのに味わいがあるという不思議です。
こちらの作品は、表題にも記載しました通り、井垣春雄鑑定書・桐箱付となっております。やはりどんな物でも作品というのは、箱から出すときの楽しみがありますよね。こんなに立派に付属品が揃っていると、それだけで大切に慎重に扱おうと思えます。
全体的に、時代を経ていることもあり、多少の擦れ疵等はございますが、手に取って見る限りでは、総じて状態はとても良好と言えます。
毎度ながらではございますが、ほくゆう倶楽部でも何度も取り扱わせていただいている【古伊万里】ですので、この記事で初めて古伊万里の作品に触れた方の為にも、是非その歴史についてご紹介させてください!
伊万里焼、またの名を古伊万里と呼ばれるこの様式ですが、江戸時代に伊万里津(港)から各地に積み出されていった事が名前の由来の様です。産地ではなく港の名前から伊万里焼と付けられたそうです。
明治30年(1897年)に門司・有田・佐世保間に九州鉄道が開通してからは、徐々に船よりも鉄道で運ばれるようになった為、焼き物は有田焼、伊万里焼、志田焼、波佐見焼、三川内焼など、それぞれ産地の名前で呼ぶようになっていきました。江戸時代に作られた伊万里焼を、現代の伊万里焼と区別して「古伊万里」と呼ぶそうです。
朝鮮半島から来た人たちの手によって作られたこの伊万里焼は、江戸時代初期の1610年代~江戸時代の終わり頃(明治時代を含むものもあります)まで、主に佐賀県の有田や塩田、長崎県の波佐見、三川内などで作られました。
日本国内、全国各地はもちろんの事、長崎にいる中国商人やオランダ商人の手によって東南アジアや中近東、ヨーロッパまで運ばれ、王侯貴族の宮殿に飾られていたそうです。
当時のヨーロッパでは、磁器を作ることが出来なかった為、東洋から運ばれた伊万里焼(古伊万里)は宝石と同じような価値があり、とても美しいものと称されていました。手に入れることが難しかった事もあり、その貴重な宝を権力の大きさを示す為に王侯貴族の宮殿に飾られたと言われています。次元が違い過ぎて、ただただ驚きを隠せません。
磁器が国のその後を左右するような大役をつとめるだなんて、伊万里焼(古伊万里)の本当の価値、素晴らしさを目の当たりにしながらも、いち一般庶民の私からすると、とてつもない重圧・プレッシャーもあるだろうと想像してしまいます。
日本人の手で作り始められたものではないにせよ、日本から遠く離れた海外の方にまで作品が届き、そして評価され大事に飾ってもらえるというのは、何だか嬉しいですし、とても誇らしいことだなと思います。
そんな伊万里焼(古伊万里)の海外への出荷個数は、17世紀後半~18世紀前半にかけて記録に残っているだけでも、なんと驚きの200万個以上!想像を絶する物凄い数ですよね!朝から晩まで毎日毎日丁寧に作られていたのだろうなと容易に想像出来て、本当に言葉になりません。それ程までに、需要があったという幸せな事なのですけどね!頭が上がりません。
17世紀末には中国が輸出を再開した事や、18世紀前半にはヨーロッパのマイセンでも磁器が作られるようになった事をきっかけに、18世紀後半以降はほとんど日本から輸出される事はなくなっていったそうです。
「古きを訪ねて新しきを知る」とは言ったものですが、先代の方々の努力と熱心な研究の成果によって、長い年月を経ても尚、現代の私達にこうして形あるものとして感動を届けてくださっているのは、本当に素晴らしいことだと感じます。一つの芸術から、沢山学ばせていただくことが多いですね。
改めて、いかがでしたでしょうか。今回の作品も、是非お好きな場所に飾られたり、食卓に並べたりしながら是非、日常を華やかに楽しんでいただけたらと思います。その目で直接ご覧いただき、お手に取って感動を体感していただきたいです!もちろん今回も、一押しの絶品です!
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