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【伊万里焼】色絵鳳凰唐獅子文 八角面取大壷 沈香壷【古伊万里】

【伊万里焼】色絵鳳凰唐獅子文 八角面取大壷 沈香壷【古伊万里】

買取した品 【伊万里焼】色絵鳳凰唐獅子文 八角面取大壷 沈香壷【古伊万里】
買取した品の種類
買取した住所 東京都羽村市
買取した日 2021年11月9日

皆様、こんにちは!日々数々の素晴らしい作品に出会わせていただき、作品と共に見たことのない風景や時代そのものを旅している毎日です。

今回もまた素敵な作品を買い取らせていただきましたので、その魅力について知っていただけたらと思います。まずは、私の作品への感想は後回しにしまして(笑)伊万里焼について、一緒に学んでいきましょう!

伊万里焼、またの名を古伊万里と呼ばれるこの様式ですが、江戸時代に伊万里津(港)から各地に積み出されていった事が名前の由来の様です。産地ではなく港の名前から伊万里焼と付けられたそうです。

明治30年(1897年)に門司・有田・佐世保間に九州鉄道が開通してからは、徐々に船よりも鉄道で運ばれるようになった為、焼き物は有田焼、伊万里焼、志田焼、波佐見焼、三川内焼など、それぞれ産地の名前で呼ぶようになっていきました。江戸時代に作られた伊万里焼を、現代の伊万里焼と区別して「古伊万里」と呼ぶそうです。

朝鮮半島から来た人たちの手によって作られたこの伊万里焼は、江戸時代初期の1610年代~江戸時代の終わり頃(明治時代を含むものもあります)まで、主に佐賀県の有田や塩田、長崎県の波佐見、三川内などで作られました。

日本国内、全国各地はもちろんの事、長崎にいる中国商人やオランダ商人の手によって東南アジアや中近東、ヨーロッパまで運ばれ、王侯貴族の宮殿に飾られていたそうです。

当時のヨーロッパでは、磁器を作ることが出来なかった為、東洋から運ばれた伊万里焼(古伊万里)は宝石と同じような価値があり、とても美しいものと称されていました。手に入れることが難しかった事もあり、その貴重な宝を権力の大きさを示す為に王侯貴族の宮殿に飾られたと言われています。次元が違うと言いますか、磁器が国のその後を左右するような大役をつとめるだなんて、話の規模が大き過ぎて、とにかく驚きを隠せません(笑)伊万里焼(古伊万里)の本当の価値、素晴らしさを私がまだまだ知り切れていないこともあるかもしれませんが、いち一般庶民の私からすると、ただただ凄いな~と見上げてしまいます(笑)

日本人の手で作り始められたものではないにせよ、日本から遠く離れた海外の方にまで作品が届き、そして評価され大事に飾ってもらえるというのは、何だか嬉しいですし、勝手に誇らしく思います。

そんな伊万里焼(古伊万里)の海外への出荷個数は、17世紀後半~18世紀前半にかけて記録に残っているだけでも、なんと驚きの200万個以上!想像を絶する物凄い数ですよね!朝から晩まで毎日毎日丁寧に作られていたのだろうなと容易に想像出来て、本当に言葉になりません。それ程までに、需要があったという幸せな事なのですけどね!いやー、頭が上がりません。

17世紀末には中国が輸出を再開した事や、18世紀前半にはヨーロッパのマイセンでも磁器が作られるようになった事をきっかけに、18世紀後半以降はほとんど日本から輸出される事はなくなっていったそうです。

自国で必要な物が生産可能になる素晴らしさはもちろんありますが、伊万里焼(古伊万里)について色々と調べていけばいくほど、作品の価値が認められることへの誇らしさと、同時に日本人として「嬉しいな~」と、とても身近に感じられるようになり、浸っていただけに、少し寂しい気持ちになっています(笑)

さぁ、気を取り直して(笑)そんな歴史ある江戸時代中期頃の王侯貴族の蒐集品として珍重されたという「伊万里焼(古伊万里)」様式の、とても豪華な絵付の沈香壷を買い取らせていただきましたので、今回ご紹介させていただきます。

高さ59cmという大迫力!そして、勿論大きさだけではなく、その全体に隙間なく咲き誇るように描かれた絵付け。細部にまで実に丁寧に美しく描かれています。表面の贅沢な艶・なめらかさ・色合い・バランス、全てにうっとりしてしまいますよね。見る角度によって様々な表情を楽しめます。一度手に取ると、しばらくその圧巻な美しさの前から動けなくなる事でしょう。私がそうでした(笑)

ヨーロッパ各国では、時代を経て今も尚、美術館や宮殿などで大切に飾られているそうです。

「形あるものは、いずれ壊れる」とは言ったものですが、これだけの年月をかけても代々丁寧に大切にされているというのは、作りて冥利に尽きるでしょうね。日本の伝統文化、繊細且つ大胆な作品が海外でも同じように愛され持てはやされるというのは、やはりとても誇らしいですね!

最後は、笑顔に戻りました私です(笑)

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