啓功先生の書を鑑定します
2012年04月28日
愛新覚羅家の啓功先生(1912-2005)はパンダによく似て親しまれた現代中国で最も人気のある書法家でした。
私も生前の北京師範大学のご自宅に伺ったことがあります。部屋の入り口には「病気なので面会謝絶」の紙が貼ってありました。これはひっきりなしに来る揮毫の依頼を断るためのものであったと聞きます。
上図をご覧ください。啓功先生の対聯「読書身健方為福。種樹花開総是縁。」です。みなさんはこれをどうご覧になるでしょう。
通常このように同じものを一人の書家が書くことはありません。
三つの対聯のうち、
右端は代表作として有名なものです。皇族にふさわしい雅さと端正な骨格があります。もしオークションに出れば1千万円は軽くこえるでしょう。
左の二つの対聯は五月の第1回東京中央珍蔵オークションに出たものです。
左端がロット332(130万円で落札)、
中央がロット332(25万円で落札)です。
つまり中央は明らかな偽物。印は現代作には写真技術を使い全く同様のものができますので区別がつきません。偽物によくあるぎこちなさがなく筆も走っています。
では左端はどうでしょうか。
少し変えていますね。結論は出しませんのでみなさんもお考えになってみてください。
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