英一蝶 富士図
2012年01月28日
英一蝶 富士図
軸装牙軸、紙本墨画淡彩 71.8×44cm
落款「英一蝶書。」、「趣在山雲泉石間」朱文円印
軸表題「英一蝶真跡。薩埵峠(さったとうげ)之図。古筆了仲。」花押、「古筆」黒文印
時代箱
新年の初めに富士山の画をもう一つご紹介いたします。
本図はたいへん興味深いことに東京国立博物館蔵富士図(69.1×37.6cm)と構図が鏡面対称(左右対称)となっています。上に東博蔵富士図(静岡方面から見た富士、実は薩埵峠図か)、下に本作・富士図(伊豆方面から見た富士、三保の松原を含む)を対幅として飾ることができます。
英一蝶 はなぶさ・いっちょう 1652-1724
江戸前期から中期にかけて活躍した風俗画家。伊勢亀山藩(三重県)藩主石川昌勝の侍医の子として京都に生まれた。本姓は多賀氏,名は安雄のちに信香,字は君受。はじめ多賀朝湖の画名を使ったが,伊豆三宅島配流から許されて江戸へ戻ってのち,姓を英,通称を一蝶と改めた。号は数多いが一蝶を名乗ってからは北窓翁をもっぱら号した。早くから江戸へ移り清新な表現で都市の風俗を活写した。一方,談林風の俳諧にも親しみ,機知に富んだ俳句を作った。将軍綱吉の生母桂昌院の周辺をも巻き込んだ醜聞事件に連座し,元禄11(1698)年,三宅島に遠流になり,宝永6(1709)年,将軍代替わりの恩赦により江戸に戻った。一蝶の作品は,この江戸に戻ってから没するまでの英一蝶時代の作品が圧倒的に多い。
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