中国美術オークションの下見会
2011年09月07日
- 中国美術のオークションの下見会 http://t.co/TZWeBHd を見に後楽園の東京ドームホテルに行ってきました。まずは水道橋のYakitaroでサンゲタンを食し英気を養います。腹が減っては美術が見えぬです。
- 一般に下見会(オークションプレビュー)はガラス越しでなく手にとってみることもできる絶好の機会です。特に今回のような会は、日本に伝わった古美術品が落札された後ほとんど中国に渡るだろうことを想えば万難を排して見ておきたいものです。
- 下見会は今年下半期の関東圏での最大規模の催し。大陸から来た大勢の中国人でにぎわっていました。出品は美術館レベルのものから笑ってしまうものまでとりどり。概してレベルの高いほうです。
- 書画は入って最初の方に置かれた孫文、康有為(上図上段、額装。かっこいい!)、鄭孝胥など民国革命前後の政治家たちの書。
海上派の一角の呉昌碩の書画、畳をあつらえた和風スペースに掲げられた扁額など(上図下段、額装。すばらしい快作)。
蒲華の書画も意外と日本人に好まれていたことがわかりました。(下図、紅白梅図部分)
- 巻ものや冊の類はガラスケースから出して見せて頂きます。 南宋朱熹とされる詩稿冊。仇英画・文徴明書の西廂曲子冊(当時のできのよいコピー)。明末の才媛・柳如是の花鳥冊(すばらしい明末の画)など。
- 古玩の類もケースから出してもらい拝見します。 「大清雍正年製」款のある闘彩菊花唐草紋盤と釉裏紅三魚紋碗を手の中でためつすがめつします。明の永楽の青花宝相華蔓草紋盤の重さを確かめます。紫砂壺では曼生壺とされるもの。青銅器では西周の簋(き)など。軽くたたいて音を出してみたりします。
- などなど。 ほんものにせものとりまぜてたいへん勉強になり収穫のあった下見会でした。
- その後落札価格が発表されていますので上にあげた品について備忘録としてメモしておきましょう。全体に円高のためか大陸よりも低く落札されているような気がします。康有為行書扁額 175万円
呉昌碩行書扁額 2300万円
蒲華紅白梅図 190万円
南宋朱熹款詩稿冊 450万円
仇英画・文徴明書西廂曲子冊 2900万円
明柳如是花鳥冊 450万円
「大清雍正年製」款闘彩菊花唐草紋盤 1700万円
「大清雍正年製」款釉裏紅三魚紋碗 1800万円
明永楽青花宝相華蔓草紋盤 6100万円
紫砂壺曼生壺 2000万円
西周簋 1500万円
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