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1887年日本海の佐渡ヶ島から京都に上った土田麦僊は、1904年日本画家を志して竹内栖鳳に師事、日本の古画に範をとり西洋の美術を研究
することによって伝習的な日本画から脱却し、新しい近代日本画の創造を目指した。国画創作協会の創立に参加した麦僊は、そこで独自の
想像力による絵画世界を開花させていった。それはヨーロッパから帰国後に、より明確な形をとりはじめ、装飾性あふれる、豊麗で荘重な
品格の高い芸術作品を謳いあげている。晩年に成るとその完成度はいっそう深まり、内へ内へと沈潜した平明で精緻な緊張度の高い作品へ
と醇化していった。代表作として『女湯図』『舞妓林泉』など。
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