【人間国宝・島岡達三】地釉象嵌縄文扁壷【陶磁】
買取した品 | 【人間国宝・島岡達三】地釉象嵌縄文扁壷【陶磁】 |
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買取した品の種類 | |
買取した住所 | 東京都世田谷区 |
買取した日 | 2021年5月24日 |
こんにちは!皆様、いかがお過ごしでしょうか。ほくゆう倶楽部では、日々様々な作品を買い取らせていただき、その作品の数だけ沢山の方々の想いに触れさせていただいております。今日まで誰かにとって大切な宝物だったものが、明日以降、また誰かの人生の中で大切に受け継がれていく。そんな懸け橋になれたらという想いで、この仕事に携わらせていただいております。
さて、今回も素敵な作品と出会うことが出来ました。1996年に、重要無形文化財保持者(民芸陶器・縄文象嵌) = 人間国宝に認定された「島岡達三」氏の【地釉象嵌縄文扁壷】を買い取らせていただきましたので、皆様にご紹介させていただきます。
まずは、作者について、私なりにご説明させていただきますね!
1938年、府立高等学校学在中に日本民藝館を訪れたことがきっかけとなり、民芸の美に目覚め、陶芸家を志すこととなった「島岡達三」氏です。1941年に、東京工業大学窯業学科を卒業し月日は経ち、1964年にまず日本民芸館賞を受賞。以降も、1980年に栃木県文化功労章を受章や、1994年には日本陶磁協会賞金賞を受賞するなど、とどまることを知らずと言った感じで、その才能は瞬く間に認められていきます。
「島岡達三」氏の作品の特徴は、彼が師と仰ぐ「濱田庄司」と同じ益子での思索・作陶を通じて【縄文象嵌(じょうもんぞうがん)】という独自の美を編み出した技法です。心底、民芸に心を奪われ揺れ動かされた彼だからこその、島岡達三にしか表現出来ないものがあり、それは彼の民芸への愛そのものが形になっていると言っても過言ではないでしょう。
彼の作品の評価は国内だけにとどまらず、国外からも多大な評価を得ており、益子という土地で陶芸を学びたい者たちが国内外から後を絶たなかったというのだから、本当に日本の宝です。そう、まさに人間国宝というわけですね。自分を頼ってくれる人達は、きっと彼にとって、同じように陶芸を愛してくれているというだけで嬉しかったでしょうし、2007年 88歳で生涯を終えるまで、そんな人達と思いありきで民芸と向き合い続け、仕事をされてきたということが容易に納得出来ますよね。
本日は、そんな素晴らしい想いで作品を生み出し続けた「島岡達三」氏の数ある作品の中から、改めて【地釉象嵌縄文扁壷】について、ご紹介させてください。
パッと目を引くのが、やはり「普通」に収まらない、彼独自のこのデザインではないでしょうか。全体的な色味に派手さはなくとも、左右で異なる模様。いわゆる、アシンメトリー。真正面から見た時の壷のデザインに、この発想はなかなか無いですよね。そして、よく見ると本当に繊細な柄が描かれています。色味の濃さの違いにもこだわりを感じます。左右の色違いのワンポイントのデザインも良いアクセントとなり、さすがとしか言いようがありません。ただの壷ではなく、これはまさに芸術作品ですよね。
時代を感じる意味での古さは無く、現代でも老若男女問わず「お洒落」だと感じるでしょうし、時代を越えて「島岡達三」氏の味が今も尚、生き続けているという表現が相応しい気がいたします。
是非、ご興味を持ってくださった方は、いつでもお気軽にご連絡ください♩
▼島岡達三(陶芸家)
1919年10月27日 東京市芝区愛宕町(現在:東京都港区愛宕)出身
父は、組紐師である島岡米吉
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