渡辺小華《杏花小禽図》 渡辺華石極め
2011年10月17日
渡辺小華《杏花小禽図》です。
小華は崋山の子として幕末に生まれていますが、この画にはすでに近代的な明るく瀟洒な趣があります。渡辺華石が箱書きに「卒作といえども一種の神韻がある」という通りです。
軸装黒檀軸、紙本墨画淡彩
落款「花春佳艶。小華逸人。」「有聲」白文印、「日醉」朱文印
題簽「小華翁設色杏花小禽図。華石渡辺雄鑑。」
箱表「小華翁設色杏花小禽図紙本立軸」、箱裏(本文略)「華石渡辺雄鍳題」、「華石」朱文印
渡辺小華 わたなべ-しょうか 1835-1887
幕末-明治時代の武士,画家。
天保6年1月生まれ。渡辺崋山の次男。三河(愛知県)田原藩家老。7歳のとき父が自刃。椿椿山, 福田半香に画を,大橋訥庵に経史を,関根痴堂に詩をまなぶ。花鳥画を得意とした。明治20年12月29日死去。53歳。名は諧(かのう)。
渡辺華石 わたなべ‐かせき1852‐1930
明治-昭和時代前期の日本画家。嘉永(かえい)5年10月生まれ。渡辺崋山の次男小華にまなび、その死後、渡辺家をつぐ。山水人物画を得意とした。昭和5年11 月6日死去。79歳。尾張(おわり)(愛知県)出身。旧姓は小川。名は静雄。字(あざな)は規道。
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